ワントク

ワントクって?

ワントクの語源は「One talk」すなわち同じ言葉を話す人々のことです。広い意味でとらえれば同じ地域に住む人々、狭い意味なら親戚/家族、の意味です。僕に日本人が訪ねてきたときはソロモン人は「ワントクが来たよー」と教えてくれます。すなわち僕にとっては日本人がワントクということです。
またソロモンでは土地や食べ物などワントク同士でシェアするのが常識です。このホニアラでも職をもっている/稼ぎがある一人の人の家に、親戚一同が住んでいるような光景を見かけます。核家族という言葉がウン十年前からある日本人にとっては非常に奇異に映ります。

良い面と悪い面

良い面:地域や親戚家族で支えあうことが当然なので貧しい国であるにもかかわらずホームレスやストリートチルドレンはほとんどみかけません。ひとつの地域内では治安面でも非常に良い影響があるのだと思います。

悪い面:経済活動の阻害要因となるようです。たとえばある地域に道路を通す場合、その土地をシェアしている人たちが当然のように見返り(おもに金銭)を要求します。また支えあうことが、働かないひとを産み、さらなる貧困の原因になったりします。
ワントク内では結束が強くなりますが、特に都市部において揉め事が発生した場合、異なるワントク同士の問題に発展してしまうといったこともあります。

われわれにとって

ワントクをベースとした、支えあうといった行為や持っている人が分け与えるといった行為が、ソロモン人には根付いています。
我々がソロモンで生活をしていると、ボールペンなど細かいものは借りたものを返さない(長期にわたって借りてるのかも)、メイドさんが仕事中に携帯を充電していく、近所に住んでいる人がレインタンクの水を拝借する(いる時は声をかけてくれますが)....など、「あれ?今の振る舞いって、ちょっとイラッとするんだけど自分は細かいのかな?」という点を微妙についてきます。
ソロモン人はワントク以前に気にしない人たちなので、気になったらやんわりと注意しても良いとはいわれてますが、なかなか難しいです。