小さい病院の例

医療事情

ソロモンでは医師が不足しており、満足な医療体制が取れないのが現実です。
首都ホニアラにあるNational Referal Hospital(NRH:国立中央病院、通称:ナンバーナイン)が、国内最高レベルと言われていますが、もちろん先進国レベルの医療体制・検査体制・入院施設などをのぞむことはできません。歯科はありますがほとんどがプライベートな歯科で治療スキルに大きな差異がありそうです。歯科医含む医療機関についてはピンキリ(若干キリが多い)ですので、かかる前に信頼できる情報を入手しておくことが必要です。
地方は州都に公立病院があることが多いです。しかし、地方のさらに州都以外に住む場合は、現実問題としていざ病気になったときに、ソロモンの交通機関では到着までに病状が悪化することも考えられます。
ゆえに、我々が生活していくうえで病気にならない・事故にあわないことが日本での生活以上に重要です。
なお国立病院は医療費は無料です。

薬の入手

ホニアラでは数店舗のPharmacyがあります。日常生活でわれわれが利用する可能性があるのは、解熱鎮痛剤、衛生用品、防蚊対策、マラリア検査キットが主なものだと思います。
解熱鎮痛剤:パナドールが入手できます。パナドールは日本では売ってませんが非常に高い解熱効果があります。日本で市販の感冒薬や解熱剤(ex.バファリン)は、出血傾向を助長するアスピリンが含まれることが多くソロモンのような熱帯地方では内服を避けるよう言われています。他にも薬については現地での信頼できる情報のもと服用する必要があります。
衛生用品:消毒剤、抗生剤軟膏(Tetracyclin)、絆創膏、ガーゼ、歯磨き・歯ブラシなど
防蚊対策:かゆみどめ、スプレー式の蚊除け、蚊取り線香など
マラリア検査キット:小さい針を指に刺して確認するものです。また普段から飲む予防薬もあります

病気

ソロモン生活で気をつけなければいけない病気です。

下痢:本格的な症状の場合でも水分を欠かさずに4~5日経過後に治ることが多いですが、赤痢に感染の場合もあります。日常生活においては普通の方は問題ないと思いますが、特にお腹の弱い方は整腸剤を持ち込んだ方が良いと思います。

ボイラ:皮膚感染症です。毛根から細菌が進入し化膿、炎症したものです。程度の差こそあれ、かなりの人が罹ります。リンパに転移した場合は激しい痛みと発熱を伴います。一般的には自然治癒を待ちますが、腫れが大きい場合、切開して膿を出す必要が出てきます。さらに放っておいた場合、細菌が血液や骨髄に入り込み深刻な症状を引き起こす場合もあります。
「虫刺されを掻きつぶす→そこに菌を持った虫(ハエ)がたかる」という状況から罹ることが多いと言われていますが、ひとことで言えば不潔にしていることが原因だそうです。つまり予防としては、シャワーを欠かさず体を清潔に保つことです。怪我をした場合は傷口を清潔に保ち、患部に発赤や痛みがある場合は抗生剤軟膏とガーゼなどで十分に保護し悪化しないようにつとめることが必要となります

デンギ:日本でデング熱と呼ばれているものです。特に流行する雨季の12月1月は注意が必要です。約一週間40度超の発熱、頭痛、全身の痛みや関節痛、消化障害などいろいろな症状で苦しむことになります。特効薬はなく解熱剤(当地ではパナドール)で熱を抑えつつ、自然治癒を待つしかありません。

マラリア:ホニアラではデンギに比べれば件数は少ないですが邦人も罹っています。デンギに似た症状ですが、デンギに比べ重篤化と生命の危険に至る可能性が高く、医療機関での適切なそして迅速な治療開始が必要です。

→防蚊対策は別ページ

ちなみに病院に勤める隊員からの情報によると、ソロモンの方たちは生活習慣病(糖尿病、高血圧、心疾患)を原因とする病気や、感染症からの疾患が多く見られるとのことです。

対策

ソロモンではやはり、日頃の体調管理(免疫力を保つ)衛生管理(清潔を保つ)虫よけの3点が重要です。